よりナチュラルなポートレート写真を撮影するために

多くの仕事の撮影現場で、自然なポートレート写真(人物写真)が求められています。モデル(被写体)の個性が発揮され、よりナチュラルな写真作品になるようマザーズクリエイティブでは心がけています。その撮影スタイルの一部をご紹介したいと思います。

小林直行 カメラマン/写真 ポートレート写真1

 

a.コミュニケーション

写真では「撮る方」と「撮られる方」の関係性が作品表面に現れるとも言います。

良い雰囲気の撮影現場では、やはり良い写真が残ります。

マザーズクリエイティブではモデルさんが気分良く被写体になってもらえるようなコミュニケーションを重視しています。

楽しく明るい会話が人物写真を生き生きとしたものにしてくれます。

小林直行 カメラマン/写真  ポートレート写真2

 

b.スピード

プロの撮影現場においてスピードは最も重要なことの一つです。人物を魅力的に撮るために「撮影の速さ」は必須のこととなります。

もちろん、急いで慌てて撮るわけではなく、入念な準備をした上で撮影をします。

そのためモデルが撮影場所に立っている時間は数分だけということも珍しくはありません。

 

c.テーマ

人物のポートレート写真を撮る時に意外と意識されないのが「テーマ作り」です。

“可愛く”または“かっこよく”などはよくありますが、もう一歩踏み込んでテーマを作ってみてはいかがでしょうか。

簡単なもので大丈夫です。例えば“春らしく”とか“映画のワンシーンのように”とか“大人っぽく”など。春らしく+可愛く”となれば撮影に参加するスタッフの具体的な共通テーマになり、仕上がりも狙うクオリティにどんどん近づいていきます。

小林直行 カメラマン/写真  ポートレート写真3

春らしく+可愛くをテーマに女性をこんな屋外で撮影をしてもいいですよね。

 

d.構図

人物ポートレートを撮影するときの構図は「上半身、縦位置」とは限りません。全身、人物横向き、カメラフレーミング横位置など、被写体のスタイルや背景によって構図は異なってきます。現場でお話をしながら幾つかの適した構図で撮影をすることも可能です。

小林直行 カメラマン/写真  ポートレート写真4

このような上からの角度もアリです。

小林直行 カメラマン/写真  ポートレート写真5

雰囲気によっては、寄った横顔の写真も。

 

e.光線状態

光線状態とは撮影時の太陽の位置や屋内ではライティングのことを指します。ポートレートでは半逆光が定番です。ただし条件によっては順光や完全な逆光で撮影をすることもあります。撮影時のテーマに沿った写真であるかを判断基準としています。

小林直行 カメラマン/写真  ポートレート写真5

逆光に近い状態で遊覧船の雰囲気も生かして。

小林直行 カメラマン/写真  ポートレート写真6

東京湾と海の反射で少し情緒的な雰囲気に。

逆光の中で撮影をすることで、ゴーストやフレアー、ハレーションをわざと発生させ独特の雰囲気を狙うこともあります。

小林直行 カメラマン/写真  ポートレート写真7

同じく太陽が海に反射した中での寄り。夕景ぽいイメージ。

 

f.作品性

マザーズクリエイティブで全ての仕事に共通する撮影テーマは「人の営み」です。それはフォトグラファー個人がドキュメンタリー分野から育ってきた人間だからです。

ポートレートの分野でもモデルのみを写すのではなく背景に「人の営み」を感じさせることによってより奥深い雰囲気の写真を撮影することもできます。

小林直行 カメラマン/写真  ポートレート写真8

フェリーに乗る家族連れを背景にぼかして。人の営みの中で。

小林直行 カメラマン/写真  ポートレート写真9

テスト撮影協力:りなさん

マザーズクリエイティブのポートレート撮影スタイルの紹介はひとまず以上となります。

下記にはこのWEBサイトを見て頂いた「これからポートレート写真を上達したい方」向けへの簡単なテクニック集となります。長文ですが、よろしければ撮影依頼の際の参考にもしてください。

 

================

 

    ポートレート写真の基本的な撮影テクニック集

1)ポートレートとは日本語で訳すと「肖像」と言われます。また写真においては広い意味で人物を主題とした写真を指します。

よく見かけるのは公園や季節感のある場所で撮影した屋外ポートレートです。また、屋内のスタジオや有名建築物などで撮影する人物写真も屋内ポートレートと言うことがあります。

ここではまずは馴染みやすい屋外ポートレートの基本についてとなります。

小林直行 カメラマン/写真  ポートレート写真10

 

2)撮影前の準備〜ロケハン

企画したポートレート撮影の場合、できる限りロケハンをしたほうが写真の出来上がりは良くなります。(カメラマンが場所を知っているのはモデルさんにも安心材料です)

ロケハンは本番撮影時と同じような時間帯に行うのが基本です。

チェック項目は

——————————————

・雰囲気にあった背景や建物外観など設置物を探すこと

・撮影時間の太陽の位置・向き・当たり方、海風は強すぎないか、など現地の自然環境全般を知ること

・現地への交通手段(駐車場や駅からの所要時間)を下調べすること

・休憩ができそうな場所や広場、衣装チェンジができる施設、トイレの位置を確認すること

・許可が必要な場合は管理事務所や所有者に確認(連絡先を控えておく)すること

——————————————

などとなります。

小林直行 カメラマン/写真 ポートレート写真10

 

3)基本的な撮影テクニック

・人物の背景をぼかして被写体を引き立たせる(主な3つの方法)

①レンズでぼかす ②絞り値(f値)でぼかす ③被写体との距離でぼかす

この辺りを知るには市販のカメラ練習本をやっぱり1冊くらいは読んだほうが上達が早いと思います♪

小林直行 カメラマン/写真  ポートレート12

 

・カメラのアングル 上から?下から?平行?

カメラアングルはモデルをどのように見せたいかはもちろん、背景との兼ね合いになることも多いです。この辺りの話はとても深いので別ブログに書いたこちらを参考にしてください→ どこから撮るか?27通りの撮影方法

 

・キャッチライトを写し込む

モデルの瞳にキャッチライトを入れることで人物が生き生きします。一般的な方法はレフ板が多いですが、白い紙(コピー用紙)やアルミホイル、鏡などで代用することもあります。屋外では太陽光をそのまま入れてもOKです。ただしキャッチライトを入れすぎると不自然な写真なるので注意です。

小林直行 カメラマン/写真  ポートレイト写真13

この写真では太陽が瞳に入っています。下にレフ板を入れるのもあり。

 

・太陽の位置はモデルに対して半逆光(モデルに対して後ろから45度の光)

半逆光はモデルの肌をきれいに見せること、体の輪郭を出すことなどに効果があります。同時にレフ板で顔をおこしてもOKです(おこすとは明るくすること)。ただ仕事でなければ逆光、順光、いろいろチャンレンジしたほうが楽しいですし、写真上達への近道となります。

 

・目線を外してみる。

どうしても最初の頃は、カメラ目線の写真が多くなりますが、目線外しにも挑戦しみてください。モデルの違った雰囲気が撮影できると思います。

小林直行 カメラマン/写真 ポートレート写真15

最初はこんな感じでもいいんです。現場は楽しく。

 

・人物のポーズをパズルのように組み合わせてみる

主な人物の大きさには

全身

膝から上半身(衣装を見せるファッション写真など)」

ウエスト/腰から上半身(汎用性が高く使いやすい)」

バストアップ/胸下から上半身(表情がわかりやすい)」

クローズアップ/顔をアップに(感情や表情で雰囲気を出す場合)」などがあり、

小林直行 カメラマン/写真 ポートレート写真17

それに加えた基本ポーズとして「立ち、立ち膝、かがむ、寝る、椅子に座る、あぐら、女の子座り、体育座り、何かに登る、何かをつかむ、ジャンプ、投げる」などがあり、

小林直行 カメラマン/写真 ポートレート15

元気な女性の場合は体を動かしてまずはリラックスしてもらうのも一つの方法

それぞれ「正面や横、後ろ、振り向き」などと組み合わせていくことができます。

小林直行 カメラマン/写真 ポートレート写真16

後ろ姿も可愛いですよね

 

・小道具を使う

撮影場所の雰囲気に合わせた小道具をつかうこともオススメです。ただ、小物だけが目立ちすぎないように注意です。

小林直行 カメラマン/写真 ポートレート写真18

野球場ですから。小物の傘で定番ポーズも。

・帽子を使う、靴を脱ぐ

帽子はポートレートで使いやすい小道具です。ナチュラルな雰囲気にもなります。手で持ってもOK。場所によっては靴を脱いでもらうのも全然アリです。

小林直行 カメラマン/写真 ポートレート写真19

 

・モデルさんとのコミュニケーション

上記にも書いてありますが、モデルさんとのコミュケーションはやはり大事です。まずは安心して写ってもらうことが目標です。このあたりの話も本当はとても奥深い話なのでよろしければ別ブログをご覧ください。→ 心のピント

小林直行 カメラマン/写真 ポートレート写真20

協力モデルさんがアニメ好きだったこともあり、現場でこの写真を見せたら「これトトロみたいだあ ♪」なんてきっかけで会話が弾んだりしました。

 

・風景の一部のようなポートレート写真も

人物を小さく写すことに最初は抵抗があるかもしれませんが、わざと人物を風景になじませるという手法は慣れれば結構使えます。ただし主題は人物であることを忘れずに。

小林直行 カメラマン/写真 ポートレート写真21

こんな感じで背景の自然を感じる絵柄も。

小林直行 カメラマン/写真 ポートレート写真24

街の雰囲気を生かして part1

小林直行 カメラマン/写真 ポートレート写真26

街の雰囲気を生かして part2

・小ネタ集

・レンズは主に85〜135mmくらいの中望遠を一眼レフカメラでは使用します。歪みが少なく、人物がシュッと見えるためです。ただ、広角レンズでわざと歪みを利用して撮るのも面白い絵になったります。

・露出を変える(明るくする)。一番の目的は、女性モデルの肌を明るくし綺麗に見せるためです。その際に服が明るすぎたり、色合いが壊れたりしないようには注意です。男性の場合は少し暗めにすることもあります。ハイキーやローキーなどわざと強く明るく(暗く)する写真にしても作品としては面白いんですけどね!

・スナップ・ポートレートの違いは?一般的にはテーマを持った人物写真をポートレート(屋内屋外のシチュエーションで)、撮影時に瞬発力で一瞬を切り取るような写真を人物スナップということが多いです。ただスナップポートレートという言い方もあるので、あまり気にしないほうが得策です。

・RAW現像にチャンレンジ。現像時に様々な画像調整が可能なRAWデータでの撮影を行うと後から自分の好みの作品に仕上げやすいです。

・(私の金言)写さないのも写しているうち。写真は引き算の表現方法です。余計なものは写さなければ良いのです。

・被写体となる女性の綺麗なポイントを生かして撮影。被写体の方の綺麗だなと思える部分を生かしたポーズなどでたくさん撮影しましょう。(手の指先とか足の長さとか、、、心の中とかでもOK!)

スナップやポートレート写真はこだわるととても奥深い世界です。写真の入り口としては入りやすいですが、実は簡単な撮影ではないのかも!?この辺りも写真の面白さですよね。

・夕方や夜のポートレートも面白いです。シャッタースピードを低速にし、ストロボを発光(日中シンクロ)させることにより大人っぽい雰囲気のポートレート撮影ができます。

================

まだまだ他にもテクニックはありますが、きりがないのでこの辺りで。

プロアマ問わずポートレート写真は楽しくこだわりがいのある表現方法です。お好きな方法で良い写真をたくさん撮影してください♪

それではみなさま素敵なカメラライフを!

フォトグラファー 小林直行

小林直行 カメラマン/写真 ポートレート写真23

ちなみに撮影地は米軍基地のある福生でした。

小林直行 カメラマン/写真 ポートレート写真25

(テスト撮影協力:こめりさん)


    撮影&写真のリンク集
     (クリックすると各ページへ)
写真事務所マザーズクリエイティブ撮影実績プロフィールよくある質問お問い合わせ
オフィシャル公式撮影各種メディア取材ダウンロード
ドキュメンタリーポートレート人物写真イタリア写真
沖縄写真ベトナム写真韓国写真
ニューヨーク写真中国写真今日の一枚写真ブログ

サイトトップページへ

写真ブログ :「今日の一枚」一覧リンク